主な診療内容

精神・心療内科

気分障害:落ち込む、またはハイになる

  • 人生の中で、気分が落ち込んだり、いつになく楽しく活動的にすごしたりする時期は当たり前に存在するものである。
  • そのすべてを病気と扱うものではなく、長引いて困っていたり、強すぎて困っていたりするとき、治療の開始について本人と話し合うことになる。

ポイント

  • 主な気分障害はうつ病と双極性障害である。
統合失調症:幻覚と妄想

幻聴や妄想を症状の主体とした障害。
臨床的には「原因はさまざまであっても、似たような症状をもたらし、ドパミン神経系の亢進が背景として推定され、抗精神病薬による継続的な治療が不可欠。

錐体外路症状:抗精神病薬使用による

抗精神病薬の使用中に錐体外路症状が生じることがある。
錐体外路症状を呈する疾患。

  • パーキンソンニズム(パーキンソン症候群):振戦、筋強剛/筋固縮、流涎、動作緩慢、小歩/小刻み歩行等
  • アカシジア:足がムズムズしてじっとしていられず、動きたくなる
  • ジスキネジア:繰り返し持続的に生じる不随意運動。四肢や体幹に生じることもあるが、口や舌などの顔面周囲が多い。
  • ジストニア:持続的に筋肉が収縮し、ある特定の肢位を維持し続ける。
  • 悪性症候群

不安症:強い不安やパニックが生じる

不安で仕方がなくなる障害が「不安症(anxiety disorder)としてカテゴライズされている。
これに近い存在としては、何かが気になって仕方なくなる強迫症や、重大な心的ストレスの後に生じる心的外傷後ストレス障害(PTSD)がある。

会議などで、人前で発表したり、多くの人の前で話をしたり、注目を浴びる状況に置かれた場合、誰しもが不安や緊張を感じる。「社交不安障害」は、このような時に普通の人より強く不安や緊張を感じて、震えや動悸、発汗などが出たり、いつも出来ることがスムーズに出来なくなる病気。

不安症によくみられる症状としてパニック発作がある。

満員電車や人ごみの中に入った時などに突然息苦しくなり、めまいがする。あるいは部屋の中に一人でいる時にも冷や汗をかいて過呼吸になる。このように突然理由もなく、動悸や過呼吸、めまい、発汗、手足の震え、 痺れといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態を「パニック障害」という。

強迫症:○○せずにはいられない

何かが気になってしょうがなくなる障害として強迫症を代表とした以下のものが挙げられる。

  • 1つのことが気になってしょうがない → 強迫症/強迫性障害
  • 自分の顔が醜く思えてしょうがない → 身体醜形障害/醜形恐怖症
  • 家にある物が必要に思えてしょうがなくて捨てられない → ため込み症
  • 自分の毛を抜きたくてしょうがない → 抜毛症
  • 自分の肌をむしりたくてしょうがない → 皮膚むしり症

「強迫性障害」とは同じ考えが何度も繰り返し頭の中に浮かび、この不安を避けるために何度も同じ行動を繰り返してしまい、自分では行動を止められなくなる状態を言う。例えば、手を何度も洗わずにはいられなかったり、戸締りを何度も確認してしまうなどの行動が、習慣的かつエスカレートしてしまい、日常生活に支障をきたしてしまいます。

身体症状および関連症群:身体の症状が気になって仕方ない

頭痛、耳鳴り、喉の違和感、慢性的な痛み、全身の怠さなどの自覚症状が長い期間にわたって存在するにも関わらず、内科・外科・耳鼻科などの検査で異常所見が認められないことが特徴。

ストレス性障害:強いストレスで生じる

「適応障害」とは、自分を取り巻く社会的環境(仕事や家庭、学校)にうまく馴染めず、そのストレスから心や身体に様々な症状があらわれる、精神疾患。特に周りの環境が新しくなったとき(進学、就職、結婚など)、新しい環境に馴染もうとしてストレスを感じ、心身のバランスを崩してしまうことが原因となります。

睡眠障害:眠れない

せん妄:入院中に起こる意識の障害

  • せん妄は、「注意・集中力の低下」と「失見当識」を生じる「意識の障害」である。その症状は認知症と類似する部分も多く、患者家族にも「入院して急にボケた」などと言われることがある。
  • 認知症が徐々に進行する(改善しない)のに対し、せん妄は「急に生じ、しばらくして改善しうる」のが特徴である。

パーソナリティ障害(人格障害):人格的な偏り
認知症:物忘れなど