ポイント
幻聴や妄想を症状の主体とした障害。
臨床的には「原因はさまざまであっても、似たような症状をもたらし、ドパミン神経系の亢進が背景として推定され、抗精神病薬による継続的な治療が不可欠。
抗精神病薬の使用中に錐体外路症状が生じることがある。
錐体外路症状を呈する疾患。
不安で仕方がなくなる障害が「不安症(anxiety disorder)としてカテゴライズされている。
これに近い存在としては、何かが気になって仕方なくなる強迫症や、重大な心的ストレスの後に生じる心的外傷後ストレス障害(PTSD)がある。
会議などで、人前で発表したり、多くの人の前で話をしたり、注目を浴びる状況に置かれた場合、誰しもが不安や緊張を感じる。「社交不安障害」は、このような時に普通の人より強く不安や緊張を感じて、震えや動悸、発汗などが出たり、いつも出来ることがスムーズに出来なくなる病気。
不安症によくみられる症状としてパニック発作がある。
満員電車や人ごみの中に入った時などに突然息苦しくなり、めまいがする。あるいは部屋の中に一人でいる時にも冷や汗をかいて過呼吸になる。このように突然理由もなく、動悸や過呼吸、めまい、発汗、手足の震え、 痺れといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態を「パニック障害」という。
何かが気になってしょうがなくなる障害として強迫症を代表とした以下のものが挙げられる。
「強迫性障害」とは同じ考えが何度も繰り返し頭の中に浮かび、この不安を避けるために何度も同じ行動を繰り返してしまい、自分では行動を止められなくなる状態を言う。例えば、手を何度も洗わずにはいられなかったり、戸締りを何度も確認してしまうなどの行動が、習慣的かつエスカレートしてしまい、日常生活に支障をきたしてしまいます。
頭痛、耳鳴り、喉の違和感、慢性的な痛み、全身の怠さなどの自覚症状が長い期間にわたって存在するにも関わらず、内科・外科・耳鼻科などの検査で異常所見が認められないことが特徴。
「適応障害」とは、自分を取り巻く社会的環境(仕事や家庭、学校)にうまく馴染めず、そのストレスから心や身体に様々な症状があらわれる、精神疾患。特に周りの環境が新しくなったとき(進学、就職、結婚など)、新しい環境に馴染もうとしてストレスを感じ、心身のバランスを崩してしまうことが原因となります。